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08.19.04:00

ティランジア&やみみゅー ストーリー




ティランジア&やみみゅーの物語イメージを短めにまとめてみました。
へたっぴなテキストですが、想像で楽しんで頂けましたら幸いです。

公式ストーリーではありませんので、ティラやみの物語はオーナー様自身で
自由に膨らませて下さい。

(イラスト/あまーいちゃん、いつせさん)




■「パンスペルミア・コンチェルト」




恒星間探査機「スワロウテイル」No.43「翼」が、銀河系ペルセウス腕辺境を探査飛行中に
遭遇した超新星爆発の放出エネルギーの影響で推進装置が故障し、航行不能に陥ってしまう。

「翼」は巨大彗星との衝突コースへと漂流していたが、何者かが手を引いて危機を回避する。
彗星表面で冬眠し長い旅をしていた、宇宙植物「ティランジア」の胞子体「いお」であった。
彼女は他の生体を正確に擬態する能力をもっており、自らを「翼」の姿に似せ、交流を試みる。
二人は仲の良い友人となり、彗星表面で語り合いながら、星の海の旅を続けた。

やがて「翼」のワープ装置、推進機とも応急処置が完了し、再び恒星間航行が可能となる。
地球からの指示で、「翼」は「いお」と供に地球へ帰還することとなった。

何度かのワープを経て地球に近づく2人を、小惑星サイズの天体が追ってきていた。
「いお」の母体であった巨大宇宙植物(群体)が、水の豊富な地球を狙っていたのだ。
群体は「いお」の意識を介し、「翼」との会話から、地球の情報を知り得ていた。

「翼」の故郷を守らねばと、元の場所に帰るように姉妹たちを説得する「いお」であったが、
群体の集合意識は生存本能に忠実であり、水の惑星を目指すことを止めない。
やむをえず、「翼」「いお」および宇宙戦闘用スペースラビットチーム「クサナギ」による、
「地球外来巨大植物撃退作戦」が開始された。

「いお」が「翼」の体を擬態する際に、自らの体内に「生体ワープ器官」を形成していた。
生体ワープ器官のエネルギーを臨界まで高めたところで「いお」が「群体」に自ら吸収され、
その瞬間にワープ発動、同時に「いお」個体は消滅、
ワープ空間へ跳躍した群体を、そのまま異次元に閉じ込めるというものであった。

かくして作戦は成功し、地球は脅威から救われた。
「翼」は「いお」の残した一枚の花弁を手に、地球に帰還した。

※ 後に、この花弁から採取した細胞から「いお」の再生に成功、「翼」と再会する。



■ ティランジア「いお」について

外観はWR-7構体を模しているため、人間の少女の姿をしている。全高は13〜4センチ。
再生した「いお」は以前の記憶を保持しており、貴重な調査データを残している。
環境適応能力が高く、人間との会話も可能で、性質は比較的おだやかである。
地球の植物と同等の性質を持っており、頭部と胸部に光合成のための葉緑素の結晶体を持つ。
頭部と背部には地球産のブロメリアと似た形状の自在可動な触手が生えている。(合計4本)
食物は摂らずとも光合成のみで生存が可能だが、少量の水分が必要である。
人間の飲むジュースやお茶も好むようだ。

現在、スペースラビット研究開発室にて、宇宙うさたちと供に暮らしている。
1年に1〜2体ほど、株分けで自然に増えるようである。
(増えた個体はすぐにいなくなってしまう。新しい着生地を探しに行くようだ。)




■ 「トラペゾヘドロン・ラプソディ」




恒星間探査機スワロウテイルタイプ No.84「霞」が、太陽系から1600光年離れた地球型惑星へ向けて旅立った。
長い航行の途中、暗黒星雲の濃いガスの中で消息を経つ。

数年後、太陽系外縁観測基地のレーダーが、不自然な軌道で地球へ向かう小型飛行体を捉える。
かすかなテレメトリー信号から、行方不明機であった「霞」であることが判明した。
スペースラビット・ホロスコープ 20機で構成された調査隊が接近するが、全機消滅する。
調査隊が送ってきた最後の映像には、悪魔のような怪物と化し調査隊に襲いかかる「霞」の姿が映っていた。

「霞」は、宇宙空間を漂う微粒子状の生体兵器の霧雲に飛び込み、機体も人工頭脳も汚染されていたのだ。
異星文明が生み出し自らの文明を食い尽くしたそれは、あらゆる物質と融合増殖しおぞましい姿に変え、
破壊本能のままに力を増してゆく、悪夢の兵器であった。

太陽系防衛軍が対応を検討、宇宙戦闘用スペースラビットチーム「クサナギ」による「霞」の撃退作戦が実行される。
作戦は成功、「霞」は破壊され、地球への脅威は去ったと伝えられた。
しかし実際には「霞」は生体捕獲され、秘密裏のうちに小惑星群にある宇宙兵器研究開発施設に送られていた。
ほどなく汚染は研究施設内部にまで広がり、防衛軍の重力兵器によって施設全体が空間圧縮消滅処分となった。

「霞」は行方不明となっている。

※ 研究施設消滅の直前、微弱な重力波(ワープ使用時に発生)を捉えたという報告もあるが、
 記録データのノイズが酷いために信憑性は低い。



■「やみみゅー」について

ミュー駆動炉ワープエンジン搭載型スペースラビット/スワロウテイル 84番機。
個体名称は霞(かすみ)。
宇宙空間を航行中に生体兵器に汚染され、怪物化してしまう。
人工知能まで汚染は進んでいるが、記憶や人格回路は深層意識として残っており、
朧げな意識の中「家に帰りたい」という意志のみで地球を目指す。

かつての僚機であったスペースラビットチームの事も覚えているが、
なぜ自分が攻撃されるのかは理解できていない。
(自分の容姿が以前と全く変わっていることは認識できていない)

生体兵器の正体は、浸蝕型ナノマシンの集合体であるが、疑似人格を持ち、
浸蝕の対象物が意識を持つ場合、コミュニケーションをとることがある。
対象物の記憶にある要素を抽出し再構成して、幻影として自己像を投影する。
やみみゅーの場合、2体の青年像の幻影として出現、「マーリン」「ドルイド」と名乗っている。
やみみゅーも含めて3人は、幻影の中の朽ち果てた動物園で、永遠の時間を過ごしている。









* 第6期 新キャラクター紹介 /デザイン協力:あまーい様  
 → デザイン開発の経緯・ストーリーイメージボード





( 詩の引用(一部抜粋) / ティランジア「寺山修司少女詩集」/ やみみゅー「 ボードレール詩集」)